2015-2020 UTokyo式典プレイバック

2015-2020 UTokyo式典プレイバック
春と秋に行われる入学式?卒业式?学位记授与式は、大学の数多の行事の中でも特に重要な式典といえます。そこで谁がどんなことを话すのかについては、社会からも高い関心を集めてきました。この6年间の式典を、人と言叶を轴に振り返ります。
総长が言及した东大ゆかりの人々
2015年度 | 高峰譲吉、木村栄、长冈半太郎、南部阳一郎、浅井祥仁、小林冨雄、ベルツ、北里柴叁郎、冈仓天心、高楠顺次郎、下田正弘、梶田隆章、戸塚洋二、梅谦次郎、穂积陈重、富井政章、谷山豊、岩泽健吉、宇沢弘文、小柴昌俊 |
---|---|
2016年度 | 梶田隆章、桥本进吉、石塚龙麿、小柴昌俊、戸塚洋二、大隅良典、中根千枝、安井诚一郎、东龙太郎、高木宪次 |
2017年度 | 上野英叁郎、大隅良典、水岛昇、池田菊苗、モース、箕作佳吉、小野秀雄、吉野作造、南原繁、村山斉、藤原帰一、神取道宏、高桥延清、服部四郎、驹井和爱、长冈半太郎、北里柴叁郎、木村栄、山极胜叁郎、青山胤通 |
2018年度 | 冈仓天心、フェノロサ、梅谦次郎、穂积陈重、富井正章、杉田精司、橘省吾、小川诚二、本庶佑、北里柴叁郎、石坂公成、多田冨雄、见田宗介 |
2019年度 | 出云充、铃木健吾、原ひろ子、森鴎外、养老孟司、梶田隆章、小柴昌俊 |
2020年度 | 内田祥叁、南原繁、新渡戸稲造、丸山眞男、原広司、广松渉、北里柴叁郎、佐藤干夫、佐仓统、铃木梅太郎 |
五神総长は、式典では毎回多くの东大の先达の功绩を绍介しながら学生をエンカレッジしてきました。35回の式辞?告辞で言及した东京大学ゆかりの先达は60人以上。明治から大正、昭和、平成まで。そして、理学、医学、化学、农学といった理系分野から、史学、文学、社会学、経済学といった文系分野まで。その颜ぶれは非常に幅広く、140有余年の歴史を拥する日本の総合大学の価値を余すところなく伝えています。
祝辞をいただいた皆様
2015年度 | 苅谷刚彦、佐藤胜彦 |
---|---|
2016年度 | 梶田隆章、芳贺彻 |
2017年度 | 大隅良典、石井菜穂子 |
2018年度 | ロバート キャンベル、十倉好紀 |
2019年度 | 上野千鹤子、ヘンシュ贵雄 |
2020年度 | 明石康※ |
学部と大学院の入学式では毎回来宾をお招きして祝辞をいただいています。なかでもこの6年で社会から大きな注目を集めたのは、共感と文化への立ち入りについて率直に语ったキャンベル先生(2018年度学部)、师の言叶を受けて自分だけができることを行うよう语ったヘンシュ先生(2019年度大学院)。そして、合格は自分だけの努力でできたことではないと指摘しながら东大のジェンダーギャップに言及した上野先生でした(2019年度学部)。全文を掲载したウェブページは200万以上もの笔痴数を记録、大学のホームページが始まって以来最大の反响となりました。
※コロナ祸のため式典は行わずメッセージを録画してウェブ配信。
话题を呼んだ「新闻を読もう」
総长の言叶で最も话题になったのが、就任2年目の学部入学式で述べた「毎日、新闻を読みますか?」でした。见出しだけでなく本文も読もうという内容を新闻各纸が报じてくれました。国内纸だけでなく海外の情报にも触れて视野を広げるよう呼びかける内容でした。

入学式式辞によく使われた言叶
五神総长がこの6年に述べた入学式の式辞(11本约7.25万字)を対象に、登场する言叶の频度に応じて示したワードクラウドです(「东大」「皆さん」「これ」などは除く)。「学问」や「社会」はもちろん、「人类」や「地球」、「プロフェッショナル」や「基础」の存在も强く意识されていたことがわかります。

上野千鹤子さん
認定NPO法人 ウィメンズ アクションネットワーク理事長

特别寄稿「ノイズから生まれる」
19年の入学式の来宾祝辞に招かれたのは晴天の霹靂だったが、それが巻き起こした反応も想定外だった。わたしの言っていることは昔から変わらない。変わったのは勇気ある选択をなさった东京大学です、と言ってきた。その夏のオープンキャンパスには例年より女子学生の参加が多かったと闻いた。翌年の入试结果は女子学生比率が前年度17.4%に対して20年度19.1%、1.7ポイント増だから祝辞効果はあったのだろうか。とはいえまだ「2割の壁」は越せない。
その后、学内の学生?院生とやりとりする机会が増えた。ある男子学生から「なぜ女子学生を増やさなければならないか、学内で合意ができているとは思えません」という発言を闻いた。海外に出たときに総长が耻をかくからか、国际标準に合わないと「外圧」を受けるからか&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;内発的な动机がないというのだ。大学は情报生产の场、情报がノイズから生まれるのは情报工学の基本のき。社会学のシステム理论によれば「システムとは情报の缩减装置である」、つまりノイズの発生を抑える効果がある。情报はシステムの内部ではなく、システムの「あいだ」に発生する。だとしたらシステム间の落差が大きいほど情报生产性が高くなるのは当然だろう。女は人口の半分いる。そのノイズをとりこまなくて情报のイノベーションはありえない。ここまで言ってあげなくては理解できないのだろうか、正解ばかりに答えてきた东大生の情报生产性が思いやられる。