信越化学工业と东京大学、知の构造化に関する共同研究开始で合意记者発表

2009年3月12日
信越化学工业株式会社
国立大学法人东京大学
信越化学工业と东京大学、知の构造化に関する共同研究开始で合意
信越化学工业株式会社(代表取締役社長 金川 千尋、以下「信越化学」)と国立大学法人东京大学(総長 小宮山 宏、以下「東京大学」)は、このたび「汎化学に関する知の構造化」を目指した共同研究を行うことで合意し、2009年度より共同研究を開始いたします。
東京大学は、「知の構造化センター」を設立し「知の構造化」に関する領域横断的な研究教育プロジェクトを推進してきました。両者は、本共同研究を「未来を拓く研究推進 信越化学プロジェクト ~汎化学に関する知の構造化~」と位置付け、知の構造化センターが主導する産学連携プロジェクトとして、以下のとおり研究を推進してまいります。
【共同研究について】
1. 研究の名称
「未来を拓く研究推進 信越化学プロジェクト ~汎化学に関する知の構造化~」
2. 契約期間
2009年4月1日から2012年3月31日
3.研究の概要
両者は、「汎化学に関する知の构造化」を通して、化学を基盘として、ナノフォトニクス、惭贰惭厂/狈贰惭厂、マイクロ?ナノ化学、ナノバイオ、ナノインプリント等々の新しい科学と工学の発展?融合を促进し、新しい価値を创造する产业技术へと展开することを目指します。
そのために、ナノメートルスケールからマクロスケールまでを繋ぐ拡张ナノ空间の理工学を展开するとともに、マイクロメートルスケールからナノメートルスケールの领域に展开されつつあるトップダウン超微细加工技术と、分子の自己组织化などのボトムアップ技术との融合により、マクロスケールからマイクロメートル、ナノメートルスケールまで、各サイズで制御された构造をもつデバイス构筑技术を确立いたします。
さらに、両者は、科学技术発展の方向性、科学技术による生活?社会の変化を分析するため、未来予兆情报の可视化?构造化により社会変化のシナリオを作成し、科学技术の発展シナリオとの相互関係を分析して社会に発信してまいります。
4.研究成果について
これら一连の研究により、両者は、新たなイノベーションを惹き起こし、创造される「知」を経済的価値、社会的価値に结びつけ、研究成果を社会に実装してまいります。信越化学は、本研究の成果を自社の事业?製品の拡大、强化につなげてまいります。
例えば、惭贰惭厂/狈贰惭厂技术で作成したマイクロチップにマイクロ?ナノ化学の技术で化学反応の机构を构筑し、ナノバイオ技术で特定のバイオマーカーを血清から検出する机能を与え、ナノフォトニクスを用いて超高感度に検出できるようにすれば、どこでも手軽に病気や健康状态のチェックができる新しい技术と製品などが创出されることが期待されます。
また、ナノテク分野でのナノインプリント技术への适用や新エネルギー分野で寄与する高効率の太阳电池や燃料电池の要素技术としての活用が期待されます。
(注)MEMS :Micro Electro Mechanical Systems NEMS:Nano Electro Mechanical Systems
【知の构造化センターについて】
東京大学は、2007年6月1日、自律分散的に創造される膨大な知識を構造化し、現実の価値に結びつけることを目的として、知の構造化センターを設立いたしました。知の構造化センターにおいては、文理?医工協働等により、新しい知的価値、社会的価値、文化的価値の創出を目指し、知の構造化の方法論を確立するとともに、すみやかに実装することで、知の構造化の具現化を推進してきております。
知の构造化センター设立の背景としては、知识の爆発があります。例えば、学问における知识?情报の几何级数的な増大と同时に、学问领域の细分化?课题の复雑化が进行しており、他方、细分化?复雑化した専门知を繋ごうとしても、なかなか繋ぎきれないという问题が起きます。そこで、自律分散的に创造されてくる多种多様な知识と知识の関係性を明らかにし、それらの可视化を行い、东京大学にある知识を分野の枠を超えて有効に活用し様々な価値に结びつけることが必要になります。そのための方法论を构筑するのが、知の构造化センターの设立趣旨であり、様々な価値创造に向けた取组みを行っております。
【本件に関するお问い合わせ先】
信越化学工业 広报部
国立大学法人 東京大学 渉外本部